5.1 Upmix
5.1 アップミックス
正確かつ調整可能なステレオから5.1フォーマットへのアップミックス
5.1フォーマットとステレオフォーマットの互換を保った相互変換や同時ミックスは、放送業務においては重要であり共通の課題でもあります。
SSLの"5.1Upmix"機能はステレオ素材から自動的に5.1サラウンドミックスを作成し、しかもそれを操作できます。アップミックスされた5.1ミックスは簡単に、かつ位相感の変化やこもりといった音像異常をきたすことなくステレオやモノラルにダウンミックスすることもできます。
5.1Upmix機能はコンソールのどのステレオチャンネルでも使用できます。ソフトウェアはステレオ素材の要素から空間的なデータを取り出し、正確な5.1フィードを創出します。センターの信号は音像のアンカーとして、空間的な要素はその周辺に定位させて元のステレオ素材と互換性のある5.1効果を生成します。
5.1Upmix機能が割り当てられたステレオチャンネルでは、チャンネルストリップにいくつかのパラメーターコントロールポットが現れます。これらの定位に関するコントロールポットを使用して、実際に音を聞きながらステレオ素材からの音の広がり具合を確認したり位相感のズレや不正確な効果などを取り除くことができます。
コントロールできるパラメーターは以下の通りです。
- C-DB:センターシグナル・レベルトリム
これはフロントのイメージのステレオ的な広がりをコントロールします。デフォルト値は0dBで、値を増やせばイメージは狭くなり、値を減らせばイメージは広くなります。
- C-DV:センター・ダイバージェンス
これはフロントのイメージの分布をコントロールします。デフォルト値は50%で、100%にすればセンターチャンネルの音の無い4.1Upmixとなります。これはステレオ素材のアンビエンスをアップミックスしつつダイアローグをセンターのみに定位するといった使い方など様々な応用に便利です。
- BIAS:バイアス
これはフロント⇔リアの奥行き感をコントロールします。値が増える方向でリアの信号をフロントへ寄せることになり、リスニングポジションよりも背後にある音を前に持ってくることによって、他の素材と組み合わせて5.1ミックスを作る際にリアに埋もれてしまうアンビエント素材をより効果的に生かすことができます。
- DPTH:デプス
これはサラウンドチャンネルのフロント⇔リアでのパンニングに相当します。作成されたサラウンドミックスを5.1フォーマットの各チャンネルにどのようなバランスで出力するかをコントロールし、値を大きくすればよりリア方向およびステレオ方向への広がりが増えます。
- LFDB:LFEゲインコントロール
これはLFE送り量をコントロールします。ロワークイックノブで L-R パンの調整ができます。
Key Features
- ステレオから5.1へ正確なアップミックス
- 5.1からステレオ、モノラルへの忠実なダウンミックス
- どのステレオチャンネルでも使用可能
- フロントのステレオイメージでのワイズコントロール機能
- フロントイメージでのセンターダイバージェンスコントロール機能
- フロント/リアの奥行き感をコントロール
- フロント/リアでのパンニングコントロール
- LFEゲインコントロール
- C10 HD と C100 HDS コンソールで利用可能