新宿、渋谷と並ぶ東京のランドマークである池袋にそびえる東京芸術劇場は1990年に東京都が芸術文化の振興のために開館した大型複合施設です。

世界最大級のパイプオルガンを有するコンサートホールをはじめとした4つのホールに展示スペースや会議室など様々な設備を有したアートセンターであり、質の高いハイレベルなプログラムを展開する日本を代表する劇場施設です。

   

2020年開館30周年という節目のタイミングで同劇場コンサートホールの録音室にDuality Fuseを導入していただきました。

その経緯を同劇場のサウンド・ディレクターである石丸耕一氏にお話しを伺いました。

「Duality Fuse導入以前は開館以来設置していたアナログコンソールを使用していました。

入れ替えを検討するにあたり、デジタルコンソールの導入、コンソールのないシステムなども考慮しましたがアナログコンソールの代わりはアナログコンソールにしかできないと考えました。

クラシック、オペラなどのプログラムを余計な色付けが無く、ありのままに表現できること、また、日本国内のレコーディング・スタジオの方からも意見をもらいDuality Fuseを導入するにいたりました。」

   

Duality Fuse導入後、実際に使用したインプレッションもお聞きすることができました。

「音像の変化が大きいクラシックのプログラムではその空気感、高域の透明感が重要です。

Duality Fuseはその点をみごとに表現しています。高域がとてもクリアなので音の輪郭が明瞭で定位感が非常によい印象です。

また、Duality Fuseの低域は余計な色付けがないにも関わらずダイナミック感のあるのでクラシック音楽の迫力をそのまま伝えることができます。」

同劇場ではDuality Fuse導入後、ステージ上に設置されたレコーディング用の吊りマイクの位置を変更したとのこと、その理由をお尋ねしました。

「昨今、劇場でのクラシック音楽のレコーディングは解像度を確保するため収音用の吊りマイクは下げられがちでした。しかしDuality Fuse導入後は吊りマイクの位置を上げることができました。これはステージの見た目といった部分だけではなく、サウンド面での貢献も大きく、オーケストラ+ホールでサウンドメイクをするクラシック音楽の録音において重要な空気感を表現する上で非常に重要な要素です。」

 

東京芸術劇場  サウンド・ディレクター 石丸 耕一 氏

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